イルカの人の近未来ガジェット研究所

徒然なるままに綴っております。連絡、質問等はこちらへ→ godolphin48.official@gmail.com

【暖かさが】VRChatデビューから半年【ここにはある】

はじめに

 全宇宙5000兆のVRゲーマーのみなさん、ごきげんよう。最終記事更新日が五か月前のイルカの人です。前回の記事では世界最大級のVRSNSであるVRChat――VRCを始めてから一ヶ月が経ったことを報告しましたが、この度ついにVRCデビューから半年となりました。今回の記事では半年間でイルカの人がしてきたこと、VRCに広がる日本人コミュニティの雰囲気について書こうと思います。

イルカの人のVRC史

5/13 VRCデビュー

当時Twitterで交流のあったVRゲーマーの動く点Pと二人でVRCを始める。イルカの人はデスクトップモードだった(この時別のフォロワーもVRCを始めるが、このフォロワーのおかげで我々二人はのちにいろんな体験をすることになる)

f:id:godolphin48:20201110141456p:plain
人生初のスクショ。なんじゃそりゃ

2020/5/15 New Userに昇格する

デビューから二日で昇格。しかもフレンド数やワールドの来訪数ではなくてプレイ時間が24時間に達することでアンロックされたのでDiscordでめちゃくちゃ笑っていた。ゴリ押しにも程がある

06/14 Blenderを始める

ツイートを漁る限りおそらくこの日が初めてBlenderを触った日らしい。人生初の成果物は「レモン絞るやつ」f:id:godolphin48:20201110153345p:plain

07/08 PCを新調する

VR ReadyなPCが欲しくなったので9400と1660tiでPCを組む。なお現在ではストレージ(500GBしかない)とメモリ(8GBしかない!!!)が足りなくて悲鳴を上げている

07/09 えらい集会に初めて参加する

VRCを一緒に始めたフレンドの誘いで「きょうも一日生き延びてえらい!」と互いを称えあうイベント、えらい集会に初めて参加する。以来えらい集会には毎日のように参加することになり、現在のほとんどの人間関係がここで構成される。

07/27 BOOTHに「イルカの人の3Dモデル販売所」を開設

単なる出来心でBOOTHに自分のショップを持つことになる。結構いろいろ作っているので見てもらえるとありがたい(あわよくば買ってもらえると泣いて喜ぶ)

f:id:godolphin48:20201110220405p:plain
初めて出した商品は「動く点P」でした

08/11 アバターを変える

今まではアバターワールドに設置されたペデスタルのアバターを転々と使っていたが、この日ミーシェちゃんの姿を"受肉"する。今でも使っているし、今後しばらく変える予定はない。

f:id:godolphin48:20201110223903p:plain
真ん中に写っているのがイルカの人、隣にいるのが点P。この時はまだ瞳が青いが、のちに紅眼になる

10/16 VR化する

Oculus Quest2の発売を機にVR化する。ちなみに購入資金のために旧メインPCだったDell G7 15が売られていった。一年間、ありがとうな……(Quest2のレビューはこちらからどうぞ)

f:id:godolphin48:20201111203857p:plain
VR化して初めての写真。この日から画像の数が急激に増加していくことになる

10/21 Known Userに昇格する

長い旅だった……この直前にフレンドが一人Trustedに、点PがKnownに昇格しているので恐らくその影響が大きい*1

11/13 VRC歴半年に到達

そしていまに至る、という訳。半年間でフレンドは153人、VRCのプレイ時間は315時間だった。

半年間で見えてきたVRC日本人界隈の雰囲気

 とにかくみんなネットリテラシーが高い。Publicインスタンスには視界全体にエフェクトのかかるギミックを使う海外勢*2もいるが、日本人ユーザーがFriend+以下で開催しているイベントに行けば確実に人の暖かさを感じられる。Visitorであれば「まだ右も左もわからない状態でよく来てくれたね」と歓迎してもらえるし、フレンド申請を送ってくれる人も数多くいる。確かに定期的に「こんな荒らしがいた!大変だ!!」と騒ぎにはなるが、しかし反対にどこのコミュニティだろうと防ぎようのない荒らしや悪質なユーザーの存在が極端に少ないからこそ、ちょっとしたことでも取り沙汰されているのではないか。実際イルカの人はいまだに荒らしや極端にネットリテラシーの低いユーザーにあったことはない。メインで活動しているプラットフォームのTwitterと比べても至極平和だ。そして、誰もが非凡で誰もがオンリーワンである。運営の意向としてはペデスタルの形でパブリックに共有されたアバターを使いコミュニケーションをとることがVRCの目的らしいが、日本人ユーザーはその多くがBOOTHで購入したアバターをアップロードしているどころか、UnityやBlenderGIMPなどのソフトウェアを巧みに使いこなし、アバターを自分だけの姿へと"改変"しているのだ。それだけアバターへの愛着があり、VRCに対して熱意があるユーザーが多いのだろう。

おわりに

 ゲームを買っても半分くらいはクリアすらしないで積むほどの極端な飽き性であるイルカの人が半年間こうして活動できたのは、毎日会いたいと思えるフレンドの存在あってこそですし、コンビニに行こうと思い立ってから数日経ってやっと行くほど極端に熱しにくいイルカの人がBlenderを本格的に触るようになったのも、VRCにいる3Dモデラーの皆さんに出会えたおかげです。みんな、ありがとう。そして2021年、次のVR元年でもイルカの人をよろしく。

*1:トラストランクの高いユーザーのフレンドはトラストランクの上昇が加速するとみられている

*2:彼らとて悪気があるのではなくて、単に面白いギミックをみんなに見せているだけなのだが……それを書くにはこの余白は狭すぎる

【長期レビュー】Oculus Quest2は「VR元年」を冗談から真実に昇華させるガジェットだ

f:id:godolphin48:20201017192723j:plain
 公開がめちゃくちゃに遅れてしまい、本当に申し訳ありません。
 VRガジェットファンたちの間には、毎年恒例のミームがあります。それがVR元年Oculus Rift CV1やVIVE CE(Consumer Edit.)の発売された2016年に端を発し、毎年のように革新的なVRガジェットが発売され、そのたびに「今年こそ本当のVR元年」と言われ続けるうち、いつしか毎年恒例のミームとして定着していったのです。そんなVR元年ですが、今年ついに「2020年はVR元年」という自虐交じりの冗談を真実に昇華させてくれるようなガジェットが発売されてしまいました。それがこの「Oculus Quest2」(以下Quest2)です。今回はそんなスーパーテンアゲ爆アドガジェット*1のQuest2を一か月間使ってみたので、ハード/ソフトなどの面から切り込んだ長期レビューを書いていこうと思います。

スタンドアロンで解き放たれたVR体験を

 なんといってもスタンドアロンなのがすごい。Qualcomm XR2を内蔵してHMD自らがソフトウェアの演算と映像のレンダリングなどをこなすことで、PCもケーブルも全くいらないVR体験が可能になっています。初代QuestではSoCの貧弱さから画質も画面のリフレッシュレートも微妙でしたが、Quest2は片目2Kの解像度と90Hzのリフレッシュレートにより、鮮明で滑らかな、PCVRと遜色のない体験ができるようになったのです。

カジュアルユーザーも、デスクにこだわるマニアもうれしいデザイン

f:id:godolphin48:20201121225816j:plain
 個人的にはここが一番うれしかったです。そう、このつや消しの白いボディがNZXT H210iと抜群に相性がいいのです。2021年は白でまとめたデスクを作っていくつもりだったので、このゴテゴテしすぎていない柔和な、それでいて近未来のガジェット*2らしさを残しているデザインがとにかく刺さりました。このデザインなら一般のご家庭のテレビ台とかに置いてあっても悪目立ちしない、そういえるデザインです。PS5もカラーリングや流線型のディテールがそっくりなのが面白いですね。

まずはスタンドアロンで。ケーブルから解き放たれた新感覚

f:id:godolphin48:20201121231821j:plain
 まずはここからですよね。スタンドアロンでの動作は非常に良好です。画質もいいからSDE*3を感じることもないし、もちろんスペック不足で頭の動きに画面の描画が追い付かなくなることもないです。そもそもOculusストアに置かれるアプリは過剰に負荷がかからないかの厳格な審査を受けるので、基本的にアプリはどれも軽やかに動くことが保証されています。この点も安心ですね。SuperHot VRのデモ版を遊んでみたりもしましたが、スタンドアロンでケーブルが一切不要なので、いくらでも自由に動き回れて楽しかったです。ただし、動き回りすぎて壁を殴らないように気をつけましょう。
 それとブラウザでYoutubeを観ていて気付いたのですが、HMDをつけながらベッドに寝転がれば、なんと寝ながら両手がフリーな状態でYoutubeが観られるのです。これ……ヤバいぞ!

Oculus Linkを使用してPCVRでも使える。PCの存分なスペックで美少女にだってなってやれ

f:id:godolphin48:20201121234124p:plain
 これは初代Questから存在していた機能ですが、Quest2は「Oculus Link」という機能を使えばUSBケーブル一本でPCVRとしても使うことができます。そして先日のアップデートで初代Questの頃はまだベータ版機能だったOculus Linkが正式化して、より安定性と画質が高まりました。ちなみに私はもっぱらOculus Link経由でPCVRとしてQuest2を使っています。Oculus Linkの利点は、なんといってもSteamVRのタイトルが遊べること。Quest2のスペックでは動かせなかったタイトルが、PCのマシンパワーの恩恵で遊べるのです。ということでVRChat*4Half-Life:Alyxを遊んでみましたが、あまりにも新次元の体験すぎてビビり散らしました。超絶美少女が目の前にいる!物陰からコンバイン兵にグレネードをぶん投げろ!……ことVRChatにおいては「もうデスクトップ版には戻れないな~」と思うほど衝撃的でした。
 ちなみにOculus Link中もUSBの給電を受けているとはいえPCからの給電なのでバッテリーは緩やかに減っていきます。……が、先日のアップデートで7時間くらいVRChatで喋っていてもまだ35%程度バッテリーが残っているほどOculus Link中のバッテリー負荷が減ったので、この点に関してはいまこの記事を読みながら悩んでいる人は心配は無用です。

ハンドトラッキングでコントローラーすら不要に。HMDを被ってすぐVR世界にダイブ

 Quest2にはハンドトラッキング機能がついています。設定で有効化しないと使うことはできないし、使えるアプリも限られてはいますが、ホーム画面のメニューやブラウザは完全に両手がフリーの状態で操作することができます。しかもビックリするほど正確に手と指を認識してくれるので、いまのところ誤作動を起こしたことはありません。どうなってるんだこれ……

装着感は慣れが必要。つけたまま眠れるHMD

 VIVEやValve Indexとは違ってゴムバンド式のヘッドストラップを採用しています。初めのうちは「なんかズレてる……」という感じでヘッドストラップの調整に手こずっていましたが、一週間くらい使っていたら慣れました。ゴムバンドなのでしっかり止まるか心配でしたが、BeatSaberなどの動き回るゲームを遊んでも途中でズレることはありませんでした。しかもゴムバンド式の特徴として後頭部に突起がないので、つけたまま眠ることもできます。取扱説明書にはつけたまま寝ないように書いてありますが ただ頭の形は人によって違うので、どうも自分には合わないな、と感じた人はEliteストラップを買うといいでしょう(ただし、11月22日現在では初期ロットに見つかった問題点の調整中とのことで、しばらく入手できないようです。公式ストア以外から初期ロットのものを購入できないことはないですが、素直にバージョンアップを待つべきでしょう)。

音質はけっこういい。でもイヤホンも用意した方がいいかも

 オーディオの方ですが、個人的にはゲームをするなら十分なラインだと感じました。視界と音声が完全に連動する体験はVR以外では味わえないものですが、その没入感が音質で損なわれると感じる場面はありませんでした。ただスピーカーを使う都合上VRChatなどのマイクも使うタイトルでは音声のトークバックを起こすことがあるので、イヤホンも用意した方がいいでしょう。HMD側面にはちゃんと3.5mmジャックがついているので、イヤホンの接続に関しては安心です。しかもBluetoothオーディオデバイスも使えるので、「俺はもう何もかもワイヤレス化しないと納得いかないんだ!」という方もニッコリ。

総評 Oculus Quest2はVRに憧れるならマストバイなHMD

 Quest2を推す理由はPCなしでも動く*5ことやデザインの良さなどいろいろありますが、一番はその値段です。PCVR前提でストレージ容量64GBのモデルを買うならその価格は37,100円と税抜4万円を切ります。Valve IndexやVIVE Cosmos Eliteなど他のHMDが10万円オーバーであったり、Qualcomm XR2と同一チップであるSDM865を搭載したスマートフォンが8万円~13万円であることを考えても、これはもう完全な価格破壊です。しかも「値段なりだな」と感じることは全くないほど、使用感はいいです。唯一Oculus Browserのキーボードが微妙に使いづらいことを除けば(まあイルカの人以外にHMDをつけながらTwitterをする人なんていないでしょうが)。発売直後は使用に必須のFacebookアカウントが凍結する問題が物議を醸しましたが、あれは運悪くQuest2の発売時期とアメリカ大統領選によってFBのスパムアカウントに対する警戒が高まっている時期が被ってしまったのが原因のようで、いまはもう特筆するほどではないようです。
買うっきゃねえ、Quest2!

*1:個人の見解です

*2:ブログ執筆開始から1年半、ついにブログのタイトルを回収できました

*3:Screen Door Effect、スクリーンドアエフェクト。画面に目を限界まで近づける都合上、ピクセルが見えてしまい興を削がれる現象

*4:VRCはQuest版もあるが、こちらは機能が大きく制限されている

*5:まあ結局みんなVRにハマってPCを買うんだけど

【ハンドルネームの】VRCを始めて一か月経った【向こう側】

ごあいさつ

 全世界5000兆の仮想現実在住の皆様、こんにちは。万年金欠、イルカの人です。
 実はわたくしイルカの人、(Twitterを見て下さっている方ならご存じでしょうが)先月5月13日にVRCユーザーになっていました。――で、今日はそれから一か月経ったのでVRCを始める上で覚えておいたほうが良い点、それから始めた後の疑問点やその答えなどについての解説を書いていこうと思います。

はじめに:VRCってどんなもの?

 VRC――VRChatは、VRChat.Incが複数の投資会社やVIVEシリーズの発売元であるHTCの出資を受け開発しているソーシャルVRプラットフォームです。ユーザーはアバターと呼ばれる3Dモデルを自分の「器」として自在に操作し、ほかのユーザーと交流します。交流の場所はこれまたユーザーが作りVRC上にアップロードして共有するワールドSteamでゲームとして配信されていますが、実際にはゲームではなく(ゲーム性のあるワールドもある分にはある)、どちらかというとVRSNSと呼ぶほうがいいでしょう。

Q&A:VRCのあれやこれ

 VRCが気になっている皆さん、「VRCを始めたいけど、あれが気になって手を付けられない!VRCのこれってどういうの?」なんて気になっていること、ありませんか?ありますよね??あるよね???ああ、やっぱりありますかそうですか!それでは、この項ではよくある疑問とその答えについて解説します。

  • Q.VRCってVR機器ないとダメなの?

A.なくても大丈夫です。というかVRCのためだけにHMD*1を買うのはリスキーすぎるのでやめておきましょう。f:id:godolphin48:20200623162825p:plainこの画像にまとめたようにちゃんとデスクトップモードが用意されていて、このモードでも手を振ったり絵文字を表示したりできます。基本的にコミュニケーションの手段はこれらEmoteとEmoji、それと音声なので、デスクトップモードでもVRCを楽しむことは十分に可能です。というかイルカの人もデスクトップモードでプレイしています。

A.なくても大丈夫です。VRC側でデフォルトのアバターが用意されているだけでなく、有志が作ったアバターが様々なワールドで配布されています。いろんなアバターワールドを巡ってお気に入りのアバターを探してみましょう!

f:id:godolphin48:20200623163858p:plain
デフォルトアバターにはユニティちゃんもいるよ
……また、他人とは違う自分だけのアバターが欲しい!と思ったらBOOTHで「VRC想定」「3Dモデル キャラクター」などで検索すると沢山の商品が出てくるのでお気に入りのものを買ってみてもよいでしょう。*2ただし、後述しますがプレイ開始直後にいきなりアバターのアップロードをすることはできないので、「VRC始めるぞー!」と意気揚々アバターを購入するのはおすすめしません。

  • Q.やっぱりVRCって超つよいPCがないとダメだよね?

A.なくても大丈夫です。……と言いたいところですが、あまりにも低いスペックのPCでは動きません。またさまざまなVRコンテンツを楽しむ予定のある方は将来性を見据えてハイスペックPCを用意しておかないと泣きを見ることになります。具体的にはグラフィックボードはGTX 10xxシリーズの物が必須です(グラフィックボードって何!?という方は一度そのあたりを勉強しておくといいと思います。というかしないと今後PCを選ぶときに困ります)。あなたのPCがGTX 10xxシリーズのグラフィックボードを積んでいれば、とりあえずVRCを遊ぶことはできます。直近3年以内に「グラフィックボード搭載PC」と銘打って発売されたものをお持ちであれば恐らく大丈夫です。もしも積んでいなければ(そしてあなたが執念深ければ)PCを買うことになりますが、その時はHMDを買ったときのことを考慮してRTX 20xxシリーズを積んだものを買いましょう。

……よくある疑問についてはこんなところでしょうか。そのほか気になることがありましたらコメントで教えてくだされば(わたしもVRC歴一か月の若輩者なのでどこまで力になれるか分かりませんが)お答えします。

Tips:VR世界に出向く前に

 今の皆さんの心境はこんな感じでしょう。「VRCについての疑問は解決したし、VR世界に出てみるか~!」ちょ~っと待ったァ!!ボウヤ、何も知らずに行くと……死ぬぜ
 というわけで、この項ではVRCを始める前に覚えておくべきことについて書きます。

  • 1.一緒に始める友達を作るべし

 一番最初に出した条件でこんなこと書くのもなんですが、正直これが一番大事です。VRCを始めたもののやめてしまった人のブログ記事を読むと大抵「一緒に遊んでくれる人がいないので何をしていいか分からずやめてしまった」という答えが返ってきます。これこそがVRC最大の落とし穴で、普通のゲームと違って公式にプレイの指針や進め方がない(もちろん終わりもない)ので「漠然と遊ぶ」ということができないのです。しかもVRCの常時接続ユーザーの中で日本人が占める割合はわずか4%、数字にして約600人。しかも日本人プレイヤーは海外勢から「エルフ」*3と呼ばれるほどに自分たちだけでコミュニティを構成して外に出ていこうとしない(あとアバターのオリジナル率が高くてかわいい)ため、数字どころの話ではないくらい日本人に偶然出会える確率は低いです。ですから(あなたが英語に堪能ならば別ですが)、VRCを始める前に必ず一緒に遊んでくれる人を探しておいてください。例えばVRC日本人ユーザーのDiscordサーバや、Twitterで「#VRChat始めました」というタグで検索してツイートしている人をフォローしてみたり*4すると比較的簡単に仲間を見つけることができると思います。仮にもTwitterとかDiscordとか、SNSのアカウントは全然持ってないけどVRCは気になる!」という方がいたら、可及的速やかにアカウントを作っておきましょう。

  • 2.VRCアカウントを作成すべし

 VRCはSteamで配信されているため初回起動時に表示されるサインイン作成画面ではSteamアカウントをそのまま使ってプレイを開始することもできますが、これでは後述するトラストシステムの制限に引っかかってしまいます。初回起動時に出るサインイン画面で「VRChat Account」を選択してアカウントを作成するようにしましょう。

  • 3.最初はとにかく夢中になって遊ぶべし

 VRCにはTrustRank(トラストシステムとも)と呼ばれる素晴らしいシステムが備わっています。これはプレイヤーに訪れたワールドの数やフレンドの人数、プレイ時間に応じてVisitorTrusted Userという複数のランクを割り当てるというもので、これによって荒らしの防止と実際に荒らしが発生した時の被害軽減を図っているのです。登録直後のユーザーにはVisitorというランクが与えられます。荒らし防止のため、まだこの状態ではオリジナルのアバターやワールドをアップロードして使うことはできません。ですから一刻も早くこのVisitorを脱してNewUserにならねばならないわけですが、実はNewUserになるための条件というのは公式に明示されていません。海外コミュニティでの書き込みによると多数のユーザーが「プレイ時間が24時間に達したらNew Userに昇格した」と報告しているほか、わたくしイルカの人もVRCのプレイ時間が24時間に達した瞬間New Userに昇格しました(昇格通知が来たのでSteamを開いたらプレイ時間が24時間になっていた)。
 ――が。イルカの人と一緒に遊んでいたフレンドの中にはは16時間でNewUserになったり、果ては9時間で昇格する人まで現れました。おそらくこれは遅れて仲間に加わった人がすでにプレイしていたユーザーから一斉にフレンド申請を受けてフレンドが急増したり、コミュニティ*5内で各々が行きたいと思うワールドを巡る旅について行って慣れてきたユーザーの案内でたくさんのワールドを訪れたためだと考えられます。
 閑話休題。とにかく、Visitorを脱するにはたくさんのワールドを訪れ、たくさんフレンドを作るのが肝要ということです。そのためには先ほども述べたように何らかのコミュニティに入ったりしてみるのがやはり一番簡単でしょう。

おわりに

 以上でVRCを始めて一か月経って見えてきた初心者指南でした*6。それでは、皆さんもよいVRCライフを!

f:id:godolphin48:20200623213148p:plain
彩りを水増しするための著者近影のコーナー。左から二番目の子がイルカの人

*1:Head-Mounted-Display、いわゆる「VRゴーグル」のこと。ただしスマホ用のものとは違って加速度センサーや赤外線センサーなどによって頭位を計測する優れものです

*2:注釈:VRCへのアバター導入にはUnityの知識が少しだけ必要になります。また「DynamicBone」というUnity用のアセットを購入しないと動かないアバターも多いことを頭の片隅に置いておいてください。

*3:個人的にこの表現は天才だと思っている

*4:ただしいきなり「一緒に遊びに行きましょう!」と話しかけるのはよろしくないので何か策を講じましょう

*5:一応イルカの人が主導するDiscordサーバーがある。内輪だけど

*6:初心者が何を偉そうにいうか

【惰情との】600円でベッド用のテーブルを自作してみた【癒着】

目次

ごあいさつ

 全国1億2000万のDIY愛好家の皆さん、ご機嫌よう。世間の学徒たちが予定外の休みをもらう中、もともと休みだったがために何だか損をした気がするイルカの人です。

事の発端

(制作過程とは関係ないので読み飛ばしていただいて結構です)
 自分で申すのは野暮なものでしょうが、イルカの人は本の虫です。幼少の頃より貪るように本を読み、培われた語彙と経験のために随分とひねくれた人生を送ってきました。……が、しかし、です。近年では読書に肩を並べるほどに面白い趣味の数々により読書に費やす気力と時間が短くなってきました。にも関わらず以前と変わらぬ頻度で本を仕入れ続けているうち、部屋には足の踏み場を失う程の本が積まれていきました。*1
いわゆる積ん読です。

f:id:godolphin48:20200316120340j:plain
ヤバい。
ヤバい。これはヤバい。もちろんこれだけ積んだからにはそれ相応の量読破してもいるのですが、しかしてこの量をみすみす放置しておくわけにもいきません。本にも申し訳ない。
 しかもイルカの人のデスクにはPCやら何やらが雑然と置いてあってとても落ち着いて読書できる環境ではありません。ですからベッドに座って本を読んでいるのですが、如何せん読書するには飲み物が必要です。ところがどっこい、布団に座り床にコップを置くなら露知らず、フカフカのベッドに飲み物を置けばその先にあるのは即ち。そうと知っておきながら死と隣り合わせの読書生活を送るほどイルカの人も阿呆ではございませんゆえ、テーブルをこしらえるに至ったのです。

材料

 さて、テーブルを作るとはいえども材料なくして為すことはできません。という訳でDIYの材料がそろっている100円均一ショップSeriaに木材を買い求めに行ってきました。……で、木材やリメイクシートを買ってきたのですが……写真を撮り忘れてしまいました。仕方がないので文字で紹介します。

  • 合板 45×30cm:2枚 @220円
  • 木製丸棒2P:1セット @110円
  • 木製角材2P:1セット @110円
  • アイアン木ネジセット:1ケース @110円
  • リメイクシート(ヘリンボーン柄):1枚 @110円

計:660円
 どうでしょう、なかなか手ごろなお値段で揃いました。では早速加工に移ろうと思います。

加工

f:id:godolphin48:20200316122109p:plain
 まずはこちらの合板から。サイズに惹かれて買ったのですが、薄っぺらくて剛性の面で不安があったので二枚買ってきました。というわけでこの二枚を木工ボンドで圧着*2していきます。……の前にちょっとした豆知識を。ボンドや塗料の食いつきをよくするためには研磨が重要です。研いで滑らかにするのではなく、目の粗いヤスリで荒らすことで接着剤や塗料の食いつく面積を増やすのです。今回使ったヤスリはダイソーメッシュ両面ヤスリ #240f:id:godolphin48:20200316122120p:plain宣伝文句にもある通り、両面使えてしかもサンドペーパー(紙ヤスリ)よりも3倍長持ちします。
 これで表面を荒らしてやったらそこにボンドを塗り、レンガやダンベルなどの重りを載せて3時間ほど待ちます。イルカの人は広辞苑第六版を使いました。一昨年出版の第七版は第六版より1万語収録語が増えているそうなので、第七版をお持ちの方はそちらを使ってください。
 さて、合板の圧着を待つ間に他のパーツを加工していきます。まずは丸棒。このままでは脚の本数も足りないし何よりベッドで使うには長すぎるので、
f:id:godolphin48:20200316122129p:plain半分の位置にケガキ線を書いてf:id:godolphin48:20200316122140p:plainノコギリで真っ二つにします。
そうしたら今度は角材の方にもケガキをして四ツ目キリでネジの穴を開けます。f:id:godolphin48:20200316122149p:plainそしてこちらも穴を開けておいた丸棒とネジで接続。f:id:godolphin48:20200316122157p:plain
 ……でネジを絞めたり本を読むうちに3時間ほど経っているので、合板の状態を確認。しっかりくっついていたらこちらも穴開けしてネジで脚を取り付けます。そうしたらリメイクシートを天板に貼り付けて、とうとう完成です!f:id:godolphin48:20200316122206p:plainちなみにリメイクシートはネジ隠しだけではなく万一飲み物をこぼしても簡単に掃除や貼り替えが出来るため採用しています。またSeriaにはこれ以外の柄のリメイクシートもありますし、ダイソーにもリメイクシートは売っているので、こだわりたい方は色々見てみるのもアリかもしれません。

使ってみる

 さて、完成したテーブルを横において読書してみようと思います。飲み物は「午後の紅茶」のミルクティーをチョイス。午前だろうが午後だろうがお構いなしに飲んでしまう程には好きな飲み物です。
 実際に使ってみた感想としては……このテーブル、折れそうですね。少女のようなか弱さを感じさせるほど折れそう。*3これはコストカットのために脚を平行に配置しているのが原因なので、

f:id:godolphin48:20200316150105p:plain
このへん。
このへんにもう一本角材を追加すれば恐らく解決すると思います。

おしまい

 さて、今回の記事はいかがでしたか?皆さんの快適な読書生活の参考になれば幸いです。では、私は大量の積ん読を消化しなくてはならないのでこれで失礼します。

*1:もともと四畳半なのであっという間だった

*2:世間では強度がないように思われがちなボンドだが、正しく使えば相当強力に接着してくれる

*3:よく例えが分かりづらいと言われます

【Do it】Raspberry Pi 4BにUbuntuMateを入れてみる【yourself】

ご挨拶

 全宇宙5000兆のガジェッターギークのみなさん、ご機嫌麗しゅう。調査任務から逃げてブログ更新に勤しむイルカの人です。

はじめに

 今回は以前着弾報告したRaspberry Pi 4BにUbuntuMateをインストールしたので、その方法について書き留めておこうと思います。ただし、この記事で紹介する手法は非公式のものでありますゆえ、完全自己責任でお願いします。

事前準備&説明

 実はUbuntuはRasPiを公式にサポートしているOSなのですが、その対象に入っているディストリビューションは「Ubuntu Server」と「Ubuntu Core」のみです。つまりUbuntuMateはサポートされていない(=RasPi用イメージが配布されていない)ので、今回はコマンドを使ってUbuntuMateをインストールする、というやや強引な手法をとっています。
 さて、まずはUbuntuServerのイメージファイルをこちらのページからダウンロードします。ダウンロードできたら次はSDカードに焼いていきます。焼くソフトはEtcherでも使っとけばいいでしょう。
 焼き終わってもまだすることがあります。 なにやらRasPi4Bはオーディオ出力系の調子がよろしくないらしいので、microSD内の「/boot/firmware/usercfg.txt」というファイルを開いて末尾に
〜〜〜
# Enable audio (loads snd_bcm2835)
dtparam=audio=on
〜〜〜
と追記してやります。これでとりあえずHDMI経由でモニターから音が出るようになります。

起動

 さて、ここまでの作業が終わったらmicroSDカードをRasPi4Bにぶっ刺し、LANケーブル(初回起動時は必須)や有線キーボードなどを接続してからUSB-Cケーブルを繋いで電源を入れましょう。するとズラズラと文字列が流れて来るのでしばらくヒヤヒヤしながら待ちましょう。途中で[Y/n]という表示とともに何やら問われますが、ここは落ち着いてYを入力しEnter。数分ほど待つと今度はいきなり画面上の文字が全部消えて「login:」とだけ表示されるはずです。そうしたらユーザー名とパスワードを
login: ubuntu / password:ubuntu
と入力します。パスワード入力中に打ち込んだ文字が表示されませんがちゃんと入力はされているので自分を信じてタイプしましょう。そしてパスワードを入力してやると今度はパスワードの変更を促されるので
current password:ubuntu
new password:(任意)
retype password:(同じものを入力)
とします。するとまたズラズラと文字列が流れ始めるので固唾を呑んで見守りましょう。そのうち画面に文字が流れていたのが止んで、Linuxユーザーなら見覚えのある
ubuntu@ubuntu: $
という文字が現れたところで
sudo apt update
でアップデート。アップデートが終わったら
sudo reboot
で念の為再起動しておきます。そして
sudo apt upgrade
でアップデート。ここまででUbuntuServerのインストール&セットアップは完了ですが、ここからが本番です。

UbuntuMateをインストールする

 UbuntuServerのセットアップが終わり、コマンド入力ができる状態になったらここで
sudo apt install ubuntu-mate-desktop
と入力。ここが今回の記事のミソで、なんとCUIしか使えないUbuntuServerをプロンプトからの操作でUbuntuMateにしてしまおうというものです。
 しばらく画面中が文字で埋め尽くされるほど大量に文字列が流れてきますが、まだ序の口です。この怒涛の文字列地帯を抜けると唐突に背景が紫のようなピンクのような色になって、デスクトップマネージャの選択を迫られます。ここは完全に好みでしょうけれど、イルカの人は不具合を恐れて標準のgdm3にしておきました。ここからが大変です。SDカードの品質や回線の状況にもよりますがだいたい20分程度かかるので、調査任務でも回しながら気長に待ちましょう。
 プログレスバーが100%に達し、プロンプトが表示されたらここでsudo reboot。
 そして再起動が終わると文字だらけの画面から一転、毎度おなじみUbuntuのログイン画面が表示されるはずです。しかし油断してはなりません。そのままパスワードを入力する前に「sign in」と書かれたボタンの隣にある歯車のアイコンをクリックし、起動するOSをUbuntuMateに変更。そしてパスワードを入力しログインします。これにてUbuntuMateのインストール作業は完了です。

その他の設定

 まず起動したら左上にあるメニューを開いてBoxの中に「language」とタイプしましょう。すると「language support」というソフトが候補に表示されると思うので起動します。そして2つあるボタンのうち下の方*1をクリックするといろいろ出てくると思うので、スクロールしていって「Japanese」をクリック。そして「Apply」をクリックすると日本語パッケージのインストールが始まります。これが意外と時間がかかる。そしてインストールが終了したら「English」をドラッグして「Japanese」のところにドロップ。こうするとJapaneseのほうがEnglishより上になるので、それを確認してApply 。ただしこの変更が適用されるのは再起動後なので、無駄な再起動を減らすために他の作業も事前に行っておきます。
 ホーム画面で右クリックするとメニューが表示されるので、その中の「Terminal(なんか黒い長方形みたいなやつ)」を選択。すると何分か前に見たあの画面がでてくるので、そこに
sudo apt install fcitx-mozc
と入力します。すると何やら進捗率が表示されるので10秒ほど待ちます。この作業が完了すると、再起動後に日本語入力ができるようになるはずです。
 続いてUbuntuMateの利便性を格段に高める「UbuntuMate Welcome」をインストールします。
snap install --classic ubuntu-mate-welcome
と入力し、インストール完了まで待てばおしまいです。
 今度は3.5mmジャックから音声が出力されない!という問題を解決するためのコマンド
amixer cset numid=3 1
を入力します。これでRasPi4B本体のイヤホンジャックから音が出るようになるはずです。ただしこのコマンドを実行するとHDMI経由でモニターから音を出すことはできなくなってしまうため、「オレはモニターから音が出てほしいんだ!」という方は実行せずに進めてしまってよいでしょう。
 ここまで一連の操作を行ったらsudo rebootで再起動します。これにてUbuntuMateをRasPi4Bで利用するためのセットアップは完了です。お疲れ様でした。

使い心地

 UbuntuMateの使い心地ですが、非常にいいです。動作は軽快なのに、高級感というか重厚感というか……のあるUIが美しく使っていて快適です。なんならUbuntuMateの前に試してみたLubuntuより軽いです。
 ソフトのインストールもUbuntuMate Welcomeと一緒にインストールされるSoftware Boutiqueから簡単にできるのでストレスフリー。ちなみにメモリーは待機時で970MB消費していた上、メモリ喰い虫として悪名高いChromiumを起動した場合は最大2.8GBまで消費するというバケモノぶりを示してくれたので、2GBモデルなどでタブを複数個開いて操作するのは厳しいでしょう。せいぜいTwitterが限界かな。またChromium上での動画再生もビットレートの高い動画ではフレームレートが低下し、1080pの動画を再生しようものならブラウン管よろしく走査線が入るという悲惨さ。この辺は設定次第で間違いなく改善できるでしょうけど、イルカの人にはそこまでの知恵はありません。
 またRasPi4Bの発熱もとんでもないレベルです。はっきり言ってファンレスでの運用は不可能でしょう。まず確実にサードパーティーヒートシンクを取り付ける必要があるでしょうし、動画などを見るとヒートシンクがホッカホカになるのでイルカの人の環境ではUSBファンで送風しながら使っています。
 それでもそのくらいすればこうしてブログを更新できる程度には安定して動作してくれますし、何よりこの小型さでPCとして機能してしまうのは驚きです。RaspBerryPiは初めて購入したのですが、これは遊びがいがありそうです。ファイルサーバー化やマイコン的利用、オーディオ目的はもちろんのこと、なんとX68000エミュレーターも動くそうなのでその気になれば当時のゲームも遊べてしまいます!(グラディウスくらいしか思い浮かばないけど)
 というわけで今回の記事はこのあたりで。よいラズパイライフを!

*1:なにゆえこんなに抽象的な説明なのかというと、すでに日本語環境を構築してしまっていてそれらボタンもしっかり日本語表記になっているためである。